ピアノの鍵盤(白鍵盤)が剥がれたときの応急処置
毎日、ピアノを使い続けていると、いろいろな箇所に不具合が出てきます。
ピアノは定期的に調律師に見てもらうのがベスト。
普通は弦が切れた時、音が狂いだした時などに調律師に頼んでピアノの状態を見てもらいます。
調律師は不具合の箇所だけでなく、ピアノ全体を見てメンテナンスのアドバイスもしてくれますよ。
ピアノを長持ちさせる為には貴重な意見なのでしっかり聞いてメモっておくと良いでしょう。
ピアノの経年劣化
娘がいつものようにピアノを弾いていると
突然、「鍵盤が剥がれた・・・」と言うので見にいくと、 鍵盤の白鍵が剥がれ木部が見えていました。
このグランドピアノを購入して何年経ったのだろう?
娘が小学4年生の時だから、ほぼ9、10年ぐらいだと思います。
とりあえず、ネットで原因と修理方法を調べたところ、ピアノの経年劣化と過乾燥による接着剤が弱くなってることが原因みたいです。
10年も経つとどこか不具合が出るんでしょうね。
鍵盤の種類
白いアクリルの鍵盤
現在のピアノの殆どの鍵盤(白鍵)は、アクリル製です。
ツルツルしていて光沢があります。
人工象牙の鍵盤
人口象牙鍵盤は、経年によりかなり黄ばんでしまう欠点があります。
象牙
基本、スタインウェイやベヒシュタインなどの高級外国産ピアノ、一部の国産上位機種に使用されています。ザラザラとしていて指に吸い付くタッチ感。
見た目はアクリルに比べマットな印象。現在は、ワシントン条約で規制されており国際取引は禁止されています。
応急処置の方法
うちのは、アクリルの鍵盤でした。
とりあえず、応急処置として自分で直すことに
白鍵に割れなどは無く、鍵盤の部分から綺麗に剥がれています。
剥がれた白鍵の裏を見てみると、接着剤の跡があり、薄く塗られている感じ。
とりあえず、応急処置で白鍵裏に接着剤を塗って接着することにしました。
(使用した接着材:コニシ(株)クロロプレンゴム系溶剤形接着剤)
接着剤の特徴は多用途速乾性、広範囲接着性、強力型。
選んだポイントは、速乾性、強力型。
まず、白鍵の裏に薄く接着剤をヘラで薄く塗ります。
塗る際に気を付けることは、白鍵の縁のほうは塗らず、真ん中に塗ること。
これは、接着した場合はみ出して鍵盤を汚してしまうからです。
直した鍵盤のところを娘に弾いてもらい、違和感などは無いとのこと。
無事応急処置完了!
これは、あくまでも応急処置です。
白鍵が剥がれた場合には、ピアノを購入した楽器店に相談するか、
調律師のかたに相談するのが一番いいと思います。